「腸活」において重要なキーワードであるプレバイオティクスとプロバイオティクスについて、詳しく解説します。
■ プレバイオティクスとプロバイオティクスとは?
用語 | 定義 | 主な役割 |
---|---|---|
プレバイオティクス | 人の消化酵素では分解されず、腸内の善玉菌のエサになる成分 | 善玉菌を増やし、腸内フローラのバランスを整える |
プロバイオティクス | 善玉菌そのもの(外部から摂取する有益な菌) | 腸に直接よい菌を届けて腸内環境を改善する |
簡単に言うと:
- プレバイオティクス=善玉菌のエサ
- プロバイオティクス=善玉菌そのもの
両者を組み合わせたアプローチをシンバイオティクスと呼びます。
■ プロバイオティクス(善玉菌を摂る)
代表的な善玉菌と効果
菌の種類 | 主な効果 | 含まれる食品 |
---|---|---|
乳酸菌(Lactobacillus) | 整腸作用、免疫力アップ、アレルギー抑制 | ヨーグルト、キムチ、ぬか漬け、チーズ |
ビフィズス菌(Bifidobacterium) | 腸内で酢酸を生成し悪玉菌を抑制 | ヨーグルト(特にBifidus表示あり) |
納豆菌(Bacillus subtilis natto) | 整腸作用、血栓予防(ナットウキナーゼ) | 納豆 |
酪酸菌 | 大腸のエネルギー源「酪酸」を作る | 一部のサプリ・健康食品に含まれる |
摂取のポイント
- 毎日継続して摂取することが大切(腸に定着しにくいため)
- 菌種によって得られる効果が異なるので、自分に合うものを見つける
- 熱に弱いものが多いため加熱しすぎないこと
■ プレバイオティクス(善玉菌のエサを摂る)
代表的な成分と食品
成分 | 主な効果 | 含まれる食品 |
---|---|---|
オリゴ糖 | ビフィズス菌のエサ、腸内フローラ改善 | 玉ねぎ、バナナ、蜂蜜、ごぼう、サプリ |
水溶性食物繊維(イヌリンなど) | 善玉菌の増殖促進、便の軟化 | ごぼう、にんにく、チコリ、大麦、海藻 |
レジスタントスターチ(難消化性でんぷん) | 腸内で発酵し酪酸を作る | 冷やご飯、青いバナナ、豆類 |
摂取のポイント
- できるだけ自然な食品から摂ることが望ましい
- 体質によってはガスや膨満感を感じる場合があるので、少量からスタート
■ シンバイオティクス:両方を組み合わせる
「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」を一緒に摂ることで相乗効果が期待できます。
例:
- ヨーグルト(プロバイオティクス)+バナナ(プレバイオティクス)
- 納豆(プロ)+ごぼう入り味噌汁(プレ)
- チーズ(プロ)+オートミール(プレ)
■ まとめ:違いと使い分け
比較項目 | プレバイオティクス | プロバイオティクス |
---|---|---|
正体 | 善玉菌のエサ(成分) | 善玉菌そのもの(菌) |
働き | 善玉菌の増殖を助ける | 腸に善玉菌を届ける |
食品例 | バナナ、ごぼう、オリゴ糖 | ヨーグルト、納豆、キムチ |
補足 | 継続摂取で腸内フローラ改善 | 腸に定着しにくいが即効性あり |
投稿 プレバイオティクスとプロバイオティクス は メプラス - MEPLUS に最初に表示されました。