直美

「直美(ちょくび)」とは、医療界の俗語で、以下のような意味を持つ言葉として使われることがあります:


■ 定義

直美(ちょくび)
=「接、容医療へ進む」の略。
初期臨床研修(2年間の必修研修)を修了した医師が、内科、外科、小児科などの一般保険診療科での後期研修や勤務経験を経ずに、直接美容医療(美容外科、美容皮膚科など)に進むことを指します。


■ 背景・用例

  • 医学生や研修医の間では、「あの人、直美らしいよ」というように、進路選択の文脈で使われる。
  • SNSや医療系コミュニティ、就職フェアでも用いられることがあるが、やや揶揄的・皮肉的なニュアンスを含む場合もあり、使う場面や相手には注意が必要。

■ 社会的・職業的文脈

  • 医療界の伝統的な価値観では、「まずは保険診療を通じて総合的な医師の力をつけるべき」という考えが根強く、直美ルートに対して批判的な意見もある。
  • 一方で、美容医療の自由診療市場は拡大しており、高収入・自由な働き方・キャリア設計の柔軟性を理由に直美を選択する若手医師も増えている。
  • 一部の美容クリニックでは、「研修医明け即入職可」「未経験歓迎」などの求人も存在するため、制度上は合法かつ現実的な進路でもある。

■ 批判と擁護の視点

観点 内容
批判 医療の本質的訓練(診断能力や救急対応)を積まずに収益優先に走る、医師としての倫理が問われるなど。
擁護 医師のキャリアは自由であるべき、美容医療も高度な技術と倫理が求められる分野であり、専門性の一つである。

■ 類語・関連語

  • 逆美(ぎゃくび):一度保険診療科でのキャリアを積んだ後、美容医療に転向すること。
  • 美転(びてん):転科して美容医療へ移ること。
  • 美容ルート:美容医療分野への就職・開業を前提としたキャリアパス全般。

■ 注意点

「直美」という言葉自体はスラングに近いため、正式な医療用語ではなく、学術的・公的な場では使用を控えるのが望ましいとされています。

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