プレビル

「-previr」とは?

  • プレビル「-previr」はC型肝炎ウイルス(HCV)NS3/4Aプロテアーゼ阻害薬の国際一般名(INN)の接尾語です。

C型肝炎ウイルスとNS3/4Aプロテアーゼ

  • C型肝炎ウイルスはタンパク質を切断するために、NS3/4Aプロテアーゼという酵素を使っています。
  • この酵素はウイルスのポリタンパク質を分解し、ウイルスの成熟に必要なタンパク質を作り出す役割があります。

NS3/4Aプロテアーゼ阻害薬の作用機序

  • NS3/4Aプロテアーゼ阻害薬はこの酵素の活性部位に結合し、酵素の働きを阻害します。
  • その結果、ウイルスのタンパク質成熟が妨げられ、ウイルスの増殖が抑えられます。

主な「-previr」薬剤例

薬剤名(一般名) 特徴
グラゾプレビル(Grazoprevir) 高い抗ウイルス活性を持ち、他のDAAと併用されることが多い。
ゲニスプレビル(Glecaprevir) 広範囲のHCVジェノタイプに有効。組み合わせ治療で使用。
パリタプレビル(Paritaprevir) 他のDAAと併用して用いられ、肝硬変患者にも適応あり。

臨床的意義

  • NS3/4Aプロテアーゼ阻害薬は直接作用型抗ウイルス薬(DAA)の主要成分であり、C型肝炎治療に革命をもたらしました。
  • 他のクラスのDAA(NS5A阻害薬、NS5B阻害薬)と併用することで、より高い治療効果と耐性リスク低減を実現しています。

副作用

  • 一般的に軽度の頭痛、疲労、吐き気などが報告されています。
  • 肝機能障害や薬物相互作用に注意が必要です。

まとめ

プレビル「-previr」はC型肝炎ウイルスのNS3/4Aプロテアーゼを阻害する薬剤群の接尾語で、ウイルス成熟の必須酵素を妨げて増殖を抑制します。主に他の直接作用型抗ウイルス薬と併用され、C型肝炎治療の中心的役割を担っています。

 

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