「りんご病」は、正式には伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)と呼ばれるウイルス性の感染症です。
■ 基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
病名(正式名) | 伝染性紅斑(英語:Erythema infectiosum) |
俗称 | りんご病 |
原因ウイルス | ヒトパルボウイルスB19 |
主な感染経路 | 飛沫感染(くしゃみ、咳)、接触感染 |
■ なぜ「りんご病」と呼ばれるの?
頬が真っ赤に染まり、まるで赤いりんごのような発疹が現れることから、「りんご病」と呼ばれています。
■ 主な症状
【子どもの場合】
- 発熱(軽度)
- 両頬が赤くなる発疹(典型的)
- 数日後、腕・脚・体幹にレース状の発疹
- かゆみ(とくに大人に多い)
- 症状が出る頃には感染力がほぼなくなる
【大人の場合】
- 関節痛・関節炎(特に女性に多い)
- 発疹は出ないこともある
- 妊婦が感染すると胎児に影響を及ぼす可能性あり
■ 潜伏期間
- 4~14日(最長21日)
■ 治療法
- 特効薬はなし
- 対症療法(かゆみ止め、痛み止めなど)
- 免疫力により自然に治癒(多くは1週間程度)
■ 予防
- ワクチンはなし
- 手洗い・うがい・マスクなど一般的な感染症予防対策
■ 妊婦さんへの注意
ヒトパルボウイルスB19に妊娠初期~中期に感染すると、胎児が「胎児水腫」などを発症し、流産や死産のリスクが上がることがあります。妊婦さんは流行中の接触を避けることが重要です。
■ 登園・登校の目安
発疹が出た段階では、すでに感染力はなくなるため、熱などの全身症状がなければ登園・登校は可能とされています。
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