熱中症と脱水症は似た状況で起こることが多く、密接に関係していますが、意味や症状の範囲は異なります。
熱中症と脱水症の違い
比較項目 | 熱中症 | 脱水症(脱水症状) |
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定義 | 高温環境により体温調節ができなくなり、体に異常が起きる状態の総称 | 体内の水分や電解質(塩分など)が不足している状態 |
原因 | 高温・多湿、直射日光、運動、服装など | 水分摂取不足、発汗、下痢、嘔吐、発熱など |
主な症状 | めまい、頭痛、吐き気、けいれん、意識障害 | のどの渇き、口の乾き、尿が少ない・濃い、脱力感 |
発症のスピード | 短時間で急激に悪化することがある | ゆっくり進行することが多い |
重症度 | 重症化すると命にかかわることがある | 高齢者や乳幼児では重症になることがある |
対処法 | 涼しい場所へ移動・体を冷やす・水分+塩分補給・重度なら救急搬送 | 水・電解質の補給(経口補水液など) |
関係性
- 脱水症は熱中症の一因または症状の一部です。
- 熱中症では、汗で水分と塩分を大量に失うため、脱水状態にもなります。
- 一方、脱水症が進むと体温調節がうまくいかなくなり、結果として熱中症になることもあります。
イメージで整理すると…
- 脱水症:水が足りない状態
- 熱中症:熱が体にこもり、水も足りず、体の仕組みがうまく働かない状態
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